EOSKissX7で天の川を撮って現像する。(初心者向け記事)

白川郷にて(2022/05/06)

こんな感じの天の川、撮ってみませんか?

EOSKissX7 + SAMYANG 24mm F1.4 (canon EFmount)

(フルサイズ換算38mm)

KENKOプロソフトン(A)

60sec(15sec x4)

sequatorでスタック合成後

lightroom mobile で現像

こんにちは。あるふぉと!管理人のあーる(twitter / instagram)です。

ミラーレスカメラも盛り上がりをみせ、だんだんとEOS Rシリーズ、RFレンズも浸透してきたかなと思いますが…いきなりハイスペック機を買ってカメラを始める方より、入門機であるEOSKissシリーズ辺りを入り口にカメラライフをスタートされる方が多いと思います。

ところで入門機であるEOSKissX7で天の川が撮れるのか…答えは【撮れます!】

ついでに、まだ天の川を撮ったことが無い方や、天の川を撮りに行ったけど上手くいかなかった方向けに細かく解説したり、使ってるアプリやサイトも載せて、なるべくこの記事だけで天の川の撮影から現像まで済むようにしたいと思います。よろしければ最後までお付き合いくださいね!

目次

EOSKissX7で夏の天の川を撮る。

下準備(調べもの)

月の状態を知る。

天の川を撮影する大前提として、【天の川が上ってくる時間に晴れていて、月の明かりがない】ということが求められます。

で、どうやって調べるかというと、月がどういう状態かは 満月カレンダー というサイトで調べる事が出来ます。(無料)

満月カレンダー(2022/07)より引用

https://www.arachne.jp/onlinecalendar/mangetsu/

上の例でいきますと、12日(TODAY)に天の川が撮りたいなら02:16に月が沈むので、そこから日の出にかけて天の川が撮影できる。ということになります。(これを知ってるかどうかで、天の川の撮影チャンスがグッと増えます。)

もちろん新月(月齢0の日)に撮影するのが一番時間に余裕もありますし、きれいに撮影できるのでオススメです。

天の川が出る時間を知る。

今ぐらいの時期(7月)だと、21:00頃には地平線より上に天の川が昇っているので場所さえ問題なければ撮影できますが、3月くらいだと03:00頃にやっと地平線上にある状態だったりします。

撮りたい時間に天の川がどの位置にあるか知るには、スマートフォンで Vixen Nebula Book というアプリを使います。(無料 android/iOS )

https://www.vixen.co.jp/app/nebulabook/

この例だと01:35に南の方向に天の川の濃い部分が出ているということが分かると思います。

慣れないうちはどこに天の川があるかわからないと思いますので、?マークの下にある◎を押すと持っているデバイスの方向を追従してくれるので活用してみてください。

慣れてくるとさそり座で天の川の位置が分かるようになります。

この写真(焦点距離38mm)でいくと、灯台の右上にある大きなオレンジ色の星さそり座の一部のアンタレスとなります。参考まで。

雲の状態を知る。

せっかく晴れていても。薄く雲がかかってる状態ではなかなかきれいな天の川が撮れません。(15~30秒シャッターを開けているので、雲が流れてしまう)

雲の状態を知るには、SCW というウェブサイトを使います。(無料)

https://supercweather.com/ より引用。

上の例だと、北北東側に薄雲、北西と南側に濃い雲があるという感じですね。

この状態なら、愛知県内で撮ろうと思ったら伊良湖岬や幡豆岬に行けば撮影ができそうです。

(検索すると星空指数等も出てきますが、あまり当てにならないのでちょっととっつきにくいけれど SCW に慣れておいたほうがいいです)

天の川が撮影できる場所を知る。

住んでいる場所によって様々だと思いますが、愛知県なら幡豆岬や伊良湖岬、茶臼山高原や旭高原元気村…マイナーなところだと南知多の桜公園なんかでも天の川が撮影できます。

南知多 桜公園にて

基本的には南~南東が開けた場所であれば天の川が撮影できますが…その先に大きな市があったりすると、空が明るくなってしまい撮りにくいかもしれません。

天の川を撮影する。

やっと…?って思いましたよね? やっとです 笑

必要なもの。

  • 三脚(EOSKissくらいのサイズなら家電量販店で売ってる2000円台の三脚でも全然OKです)
  • 画角が35mmより広くてF値が低いレンズ(MFレンズでもOK!どうせ天の川の撮影にAFは使いません)
  • レンズフィルター(ソフトフィルターや光害カットレンズなど。なくても大丈夫)
  • レリーズ(無ければセルフタイマー2秒で対応可)

こんなところかな…?周りに撮影してるかたが居なければあまり気にしなくてもいいですが、セルフタイマーだと風景にオレンジ光が被ってしまう可能性もあるので…利便性等考えても、長くやるならレリーズがあると楽ですね。(最近の機種だとスマホからBluetoothでシャッター切れると思いますが)

レンズについては明るければ明るいだけ良いです!慣れてくるとF4通しのレンズでも撮影できますが、F2.8以下であればピント合わせがすごく楽ですし、ISOも低く撮影できます。

ピントを合わせる。

星空の撮影をしたことがる方なら問題ないと思いますが、初めてだとどこにピント合わせたらいいか分からないですよね。

ピントは【星】に合わせます。

先ほども登場したオレンジ色のアンタレス。ライブビューにしてMFでピントを合わせていきます。キレイな円になってれば大丈夫です。
こちらは失敗例。北斗七星に向けて撮ったものですが、ピントがズレて星がしずくのようになってしまってます。

天の川を好みの場所においてピントを合わせ終わったら、いよいよ撮影していきます。

撮影時の設定と枚数。

500ルールというものを使って、簡易的にシャッタースピードの上限時間を求めていきます。

500 ÷レンズの焦点距離(フルサイズ換算) =露出時間(秒)

EOSKissX7 + SAMYANG 24mm の組み合わせでいくと、500 ÷ 38mm(キヤノンのAPS-Cは1.6倍で計算) = 20.83333… になるので、20秒くらいですかね。

僕の場合は絞り開放(f1.4)で、シャッタースピード15秒、ISO 1600で撮影することが多いです。(シャッタースピードやISO値は人によって好みがあるので、慣れてきたら都度調整してくださいね)

で、撮影した1枚がこちらになります(RAWをそのままjpg化)

f/1.4 15sec ISO1600 プロソフトン(A)

うっすら天の川出てますね!例えばこの1枚をlightroom mobileでRAW現像してみると↓のようになります。

知らない人が見ても「あ!天の川ある!」って感じになったかと思います。もちろんこれでおしまいにしてしまっても良いのですが、個人的にはもっとインパクトが欲しいので…ここから更に連続して4~5枚同じように撮っていきましょう!

撮り終わったら片付け…の前に何も変えず、そのままレンズキャップをはめて先ほどと同じように4~5枚真っ黒な画像を撮影します。これを撮っておくことにより最後の現像で、ホットピクセルと呼ばれる赤や青、白の点を楽に除去できるので余裕があれば撮っておいてください!

天の川を無料ソフトを使って現像する。

撮影お疲れさまでした!ここからはPCを使って、スタック(積み重ね)合成です。

有料で優秀なソフトはたくさんあると思いますが、今回は Sequator という無料ソフトを使って撮影した画像を合成していきます。

Sequatorのダウンロード。

https://sites.google.com/view/sequator/introduction

上のサイトから Download へ進んで現時点の最終バージョンである1.6.0をダウンロードしてください。このバージョンはありがたいことに日本語に対応しています。zipファイルのダウンロードが終わったら適当な場所へ解凍します。特にインストーラが立ち上がったりするわけではないので、Sequator.exeを実行すれば大丈夫です。

Sequatorの使い方。

メニュー画面はこんな感じ。

まずは左上の赤い点が点いている星空画像をダブルクリックします。そうするとファイル選択画面になるので、撮影してきた天の川の画像を選択して取り込みましょう。

選択が終わったら、ふたつめの赤い点になっている出力をダブルクリックして、出力先フォルダと出力する画像に名前を付けてください。

下の欄で各項目をダブルクリックすれば細かい調整ができるようになってますが、以下のようにしておけばだいたいの写真は上手くいきます。

今回は境界線がいまいちきれいに出力されなかったので、星空の領域から不規則を選択して、補助のハイライトをマウスでなぞっておきました。また、ノイズ画像があるので熱いノイズを取り除くOFFにしてあります。

ここまでやったら一番下の始めるをクリックすれば、あとオートでスタック合成ができてしまいます。

実行画面はこんな感じです。出力が終わるとOKを押せば元の画面になって出力画像が表示されます。(なんか今回3Fails出てしまいましたが気にしない方向で…)

以上でSequatorでのスタック合成はおしまいです。あとは出力されたファイルをお好みのソフトで調整しましょう。お疲れさまでした!

完成した画像を比較してみる。

わかりやすくならべてみました!

…いかがでしょうか?自分で編集したから当たり前なのですが、Sequatorでスタック合成したものの方が派手に天の川が出てていい気がしませんか?(このあたりは完全に好みの問題だと思いますが)

遡ること9年、2013年に発売されたEOSKissX7でもここまで天の川が写せると思うと、なんだかうれしくなっちゃいますね。

ちなみにですが同じ白川郷にて、別の焦点距離で天の川を撮影した画像をTwitterへ投稿したところ、なんと2.2万いいねがつく事態になり大変驚きました。(めちゃくちゃ嬉しかったのでここへも載せてしまおうそうしよう)

EF17-40mm F4L USM 19mm f4.0 25sec ISO 4000 +プロソフトン(A)

みずがめ座流星群の流れ星もちらっと…

ここまでSequator持ち上げる記事書いといてアレですが、これは一発撮りをlightroom mobileで現像したやつです 笑

終わりに。

ずいぶん長文になってしまいましたがいかがでしたでしょうか?個人的には過去最大級に労力を使った記事なので、よろしければいろんな方へ共有いただけるととても嬉しいです!

もしわからないことがあれば、twitterinstagram あたりから質問いただければわかることに関してはお答えしますのでお気軽にどうぞ!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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