CanonDPPを使った加算平均と加重平均のお話

こんにちは。あるふぉと!管理人のあーる(twitter / instagram)です。

「まーためんどくさそうな話しようとしてるな…」と思ったそこのあなた。大正解です!

今回は Canon 謹製の Digital Photo Professional 4 というソフトを使って、加算平均合成(スタック)をしていきたいと思います。

目次

DPPを使った合成

そもそも加算平均合成って…?

【スタック】と聞くと星空や天の川撮られる方なら「あぁ…あれね」なんてぼんやりでも理解できると思うのですが、そもそも加算平均合成ってなんやねん!て感じの方のが多いですよね。 僕も同じくでした 笑

正直ここのお話は自分でするより、よそ様の方が100倍上手なので引用をば…

星空写真では必須となっているのノイズ処理(加算平均)。加算平均は同じ位置のピクセル同士で”加算(+)”して”平均”をとります。そして、さまざまな光量でデコボコになっているピクセルを、一定の光量でフラットなピクセルにすることで、ノイズを処理しています。

【スタックの仕組】驚き!?聞いたらすぐ分かる加算平均【星空・天の川】 2022年3月27日 より引用

…どうですか?引用元の記事全部読まれましたね?

僕はこの方の説明がめっちゃわかりやすかったです!

で、結局のところ何がしたいかというと、星景写真にしろ風景写真にしろノイズは極力減らしたいわけです。

「いや…星空は開けられるシャッターの時間が限られるけれど、風景なら低ISOで長時間露光すればいいのでは…?」

というご意見は超ごもっとも

ただ、レリーズのないシチュエーションだったり、シャッタースピードを長くとることによる不都合(被写体ブレや長時間露光による熱ノイズ)もあったりするので、いろいろな手法が使えるに越したことはないかな…とは思います。

実際に加算平均合成してみる

Canon DPPはCanonのカメラをお持ちの方なら誰でも無料で使用することができます。(カメラ裏面のS/NがあればOK)

ツール→多重合成ツールと進んでいきます。

今回は SAMYANG 24mm F1.4 (EFマウント)で撮影した、【SS 6秒 f/8.0 ISO 6400】の写真を7枚用意しましたので、一枚づつ加算平均で合成していきます。一枚選んだら続けて合成→もう一枚選んだら続けて合成の繰り返しで、全部合成し終わったら名前を付けて保存をクリックして終了です。

一枚のRAWと加算平均画像を比較してみる。

RAWをCameraRAWフィルタで自動現像 加算平均をCameraRAWフィルタで自動現像

左側がRAWをPhotoshopのCamera Rawフィルタで自動調整したもの。

右側が7枚の加算平均合成を同じくCamera Rawフィルタで自動調整したものになります。

この時点で割とノイズ感減ってませんか…?

少し拡大したものがコチラ↓

加算平均画像の方が少しアップになってしまいましたが、それでも忠霊塔(五重塔)の白い壁のざらざら感は加算平均後のほうがきれいになってます。

今まで一枚の画像に対してノイズの軽減をかけては「めっちゃディティールがぼやけるな…」なんてやってましたが、これからは同じ画像を10枚ほど撮って加算平均させてもいいなと思ってしまうくらいの仕上がりでした。(無料でできるノイズ消しだと思うと優秀すぎます)

ついでなので加重平均の話

で、ここまで書いておいてアレなのですが、実は上記の加算平均は本当の意味での加算平均ではありません。 (はぁ?

本当の意味での加算平均とは、例えば4枚の画像を合成するとしたら、それを4等分した比率。8枚の画像を合成するなら8等分した比率で合成しなければならないのです。

「それくらい合成ソフトがやってくれるのでは…?」と思いましたが、どうもそんなにうまい話はないようで…(ステライメージ等の有料合成ソフトだと、その辺自動らしいですね。)

よくよく考えてみれば、一枚一枚手動で加算平均させてるわけなので、等分にはなりませんよね…。

 

で、ここで登場するのが【加重平均合成】です!

 

加重平均合成を選択すると、グレーアウトしていた”ウェイト”が選択できるようになります。

これが先ほど言っていた比率の部分になるわけです。

…ですが今回はなぜか奇数の7枚しか撮影してなかったので、1/7で14.3の比率で合成してみたいと思います。(皆さんは4枚ないし8枚、あるいは16枚で試してくださいね!)

出来上がりがコチラ↓

ブログの仕様上圧縮されてしまうのでアレですが、比較は以下に↓

左が加算平均合成、右が14.3で加重平均合成です。

お…ほんの気持ち、またノイズが減ったような…?

あ、なんか線もきれいになって、こっちの方がいい気がしますね。

やはり比率は裏切らないようです。

これ、風景なのでちょっと減ったかな…みたいな感じですが、星景写真だとノイズの減りが段違いだと思いますので、ちゃんと等分できる枚数であれば加算平均より加重平均をオススメしたいですね。

最後に

今回加算平均合成と、加重平均合成を比べてみましたが、なかなか面白かったですね。アウトプットすると自分の知識にもなるので、なかなか有意義でした。

皆様も、機会があればぜひ加重平均合成使ってみてくださいね!

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