こんにちは。あるふぉと!管理人のあーる(twitter / instagram)です。
まさに昨日の話なのですが撮影から帰ってきてレンズをマウントから外したら、「カラカラ…」という音とともにレンズからビスが一本落ちてきました。
で、あわててレンズをいろいろ触ってみたら中の方でまた別の何かがカラカラ言ってて何やら不穏な感じ…
ピントリングは正常だったので次にズームリングを操作してみると、まったく焦点距離が変わらなくなってました…(この時点で泣きそう)
(携行品特約入ってるし、修理で郵送するか…?でもその間代わりのレンズなんて無いしな…)とかいろいろ考えていたのですが、最終的には自分で分解するという結論に至ったので、同じような状態になってしまった方のために分解の過程を載せていきたいと思います。
EF 17-40mm F4L USM 分解手順
マウントの銀色ビスを外す。
ぱっと見で一番わかりやすいやつですね。内側にある黒いビスはゼラチンフィルター用なので外さなくても大丈夫です。
側面に隠れてるビスを外す。
二枚目の画像の場所にあるビスはちょっと形が違うので覚えておいてください。一枚目の二本は皿状で埋没するタイプ。二枚目のは凸状態になるのが正常なビスです。
黒の樹脂カバーと電子接点部分を分離させる。
ここまで同じように来てたら画像のようにマウント部分だけ持ち上がると思うのですが、ケーブルがひっかかって上手く外れなくなってますよね?
なので矢印で示した部分の爪を、後ろからマイナス等で押し上げてみてください。
こんな感じで樹脂の部分だけ取れます。
コネクタを外す。
樹脂カバーが外れるとこんな状態。ここからコネクタを抜いていきますが、外し方にコツがあって
最終的に全部抜くとこんな感じになります。これで基盤は外すことが出来るようになりました。
基盤を外してズーム機構へアクセスする。
基盤外すとこんな感じになってるので、見えている4本のビスを外します。銅鏡のズームリングとAF/MF切り替えスイッチがこれで外せるようになりますが不意に引っ張るとピントリング辺りまで全部外れてしまうのでご注意を。
原因を追究する。
はい、今回の犯人がわかりました。金色の筒が二つ謎の位置にいるのと、右側フレキケーブルの横に変な感じでビスがくっついてます。
喜び勇んで金色の筒をこの時点でつけてしまったのですが、組む時にひっかかって絶対正常にならないので今は外しておきましょう。ここからは元に戻す作業です。
元通りにする。
このビス4本止める工程までもどってきたらズームリングをめくってみましょう。
先ほど喜び勇んで止めてしまった部分が見えると思いますので、満を持して金色の筒をビス止めします。
この時、ズーム、ピントリングともに正常に回転するか確かめておいてください。あとで組みなおす羽目になります。
完成。動作確認。
ド素人が行った分解でしたが、幸いフレキ断裂とか原因不明のエラーとかも起こらず、無事に元通りになりました。
今回はズームリング裏のこのビスが緩んで外れてしまったため起こったズーム不良でした。もしこれを見て心配になったかたは、ズームリングめくってこのビスだけでも増し締めしておくとここまでバラす手間が減るのでとってもおすすめです。
以上、EF17-40mm F4L を分解修理したおはなしでした!
コメント
コメント一覧 (2件)
前から気に成っていたEF17-40 f4.0LUSMのズームリングのガタつきでした、こちらにたどり着いて、ズームリングをめくったらビスが緩んでました!!ズームリングが捲れる事さえ知らない中、本当にありがとうございました。
コメントありがとうございます。
それは良かったです!古いレンズですがまだまだ現役で通用すると思うので…自分でなんとかできるところは対処してわ大事に使っていきたいですよね✨