EOS R6 MarkⅡがもうすぐ発売なので、R6を一年近く使った感想などを書いてみる。

こんにちは。あるふぉと!管理人のあーる(twitter / instagram)です。

今回は2022年12月に発売が予定されている、EOS R6 MarkⅡについての個人的な所感と、EOS R6を一年間、ツイッターで毎日写真が投稿しつづけられるくらい使い続けた者としての感想や比較などを書き綴りたいと思います。

ざっくり新旧比較などもしたいなと思いますので、R6かR6 Mark Ⅱか悩んでる方の参考になるような記事にしたいなと思いますので、最後までお付き合いよろしくお願いいたします!

2022/11/23 追記→ R6にオススメのアクセサリーなんかも記事にしましたので、よろしければご覧ください!

目次

EOS R6 について。

R6を選んだ理由。① RかR6か絞るまで。

EOS R6の前に僕が使っていた機種は同じくCanonの”EOS 90D”でした。

EOS 90DはAPS-Cの一眼レフカメラとなっていて、画素数は3250万画素。時代はミラーレス機移行ムードで、CanonもEOS Rを発売した後だったので「一眼レフ、ましてやAPS-Cの一眼レフカメラはもう出ないであろう。」なんて言われた中で奇跡のように発売された機種でした。

在りし日のEOS 90D+EF17-40mm F4L USM

ただ、やはり写真好きというよりガジェット好き寄りの思考を持つ自身の宿命か、「やっぱりフルサイズセンサー機が欲しいな…」なんて思ってしまったわけです。(誰しも一度は通る道ですよね? 笑)

EOS 90Dを使っていた時の不満点としては

  • 手振れ補正(IS)付きのレンズじゃないと不安。(レンズの選択肢が減る)
  • APS-C機なのでどうしてもフルサイズ機と比較すると…なんて思ってしまう。
  • 高感度耐性が良くなったとはいえ、6400がぎりぎり許容くらい。
  • 上記の理由から、大好きな夜景撮影には必ず三脚が必須。

…なんかひりだした感のある不満点ですが、正直なところよくできたカメラだったと思います。今手元にあったら日中のサブカメラとして積極的につかいたいくらいです。笑

まぁそんなこんなでフルサイズ機の物色に入るわけですが、ここがかなり悩むところで…乗り換え先として候補にあげたのは以下の三つでした。

  • EOS R (有効画素数 3030万画素)
  • EOS R6 (有効画素数 2010万画素)
  • EOS 5D MarkⅣ (有効画素数 3040万画素)

正直とりあえず候補に挙げたけど、5D MarkⅣは他の二機種と比べると発売も古く、よほどこだわりのある人じゃないと今から選択するにはちょっとハードルが高いなぁ…という感じでした。

それにEOS R6の発売でCanonも本格的にミラーレスへ舵をきった感ありましたし、ここから未来に向かってってのを考えるとEOS RかEOS R6の二択…って感じでしたね。

R6を選んだ理由。② いざR6へ。

さて、同じフルサイズミラーレス機とはいえ、RとR6では名前は似てますが結構仕様が違います。

EOS REOS R6
映像エンジンDIGIC 8DIGIC X
有効画素数3030万画素2010万画素
DPRAW×
測距輝度範囲EV-6~18EV‒6.5~20
AFシステムデュアルピクセルCMOS AFデュアルピクセルCMOS AF II+EOS iTR AF X

被写体検出

顔 , 瞳
人物: 顔 , 瞳 , 頭部
動物: 犬 , 猫 , 鳥
乗り物:スポーツカー , バイク
連続撮影速度高速連続撮影:最高約8.0コマ/秒電子シャッター:最高約20コマ/秒
ボディ内手振れ補正×
EVF フレームレート59.94/29.97
(なめらかさ優先/省電力優先)
119.88/59.94
(なめらかさ優先/省電力優先)
メモリーカードシングル/UHS-Ⅱ対応ダブル/UHS-Ⅱ対応
重量約580g(本体のみ)約598g(本体のみ)

ざっくり比べてみた感じこのような結果に…(比較して優秀な方にはオレンジのマーカーつけてます)

こうやってリストにするとよくわかるのですが、この結果からEOS Rを選択して正解な方は

  • どっしり三脚を据えて風景を撮る。
  • DPRAWを使って万が一のピントずれを純正ソフト(Canon DPP)で修正できるようにしたい。
  • 他を犠牲にしてでも高画素の機種を選びたい。
  • 1.6倍クロップも活用したい。

反対にEOS R6を選んだ方が良い方は

  • 風景だけでなく、動き物も撮りたい。
  • 手ブレ補正のないレンズでも手ブレ補正を使いたい。
  • 多少のノイズを許容してでも、夜景を気軽に手持ちで撮りたい。

という感じになるでしょうか。

僕は鳥が好きなのでAFが強いEOS R6がめちゃくちゃ魅力的でしたし、何より所持レンズがすべてIS(手ブレ補正)なしレンズだったので、ボディ内手ブレ補正があるというのは本当に願ってもない機能でした。よってEOS R6に決定。(ここまで長かったな…)

EOS R6を使ってみて。

ファーストインプレッション

キャンペーンでいただいたRFレンズマグをマウントされるEOS R6

まず手にして思ったのが軽い。 前機種のEOS 90Dが約619g、EOS R6が約598gなので約20gの差なのですが全然違います。幅が20mmくらい小さくなって高さも70mm程低くなったので、手にした時のフィット感がとてもよかったことを今でも思い出します。

あとはボディ内手ブレ補正が本当に強くて、ISなしのレンズでも安心して撮影できるというのは本当に嬉しかったですね。90Dの時は撮影時、顔が真っ赤になるくらい本気で息止めてましたからね 笑

EFレンズ運用での所感

ここからはマウントアダプター EF-EOS Rを使って撮影してきたレンズのお話です。

EF17-40mm F4L USM

先日(文字クリックすると記事へ飛びます)、ついに寿命を迎えたかと思ったこのレンズですが無事に現役続行です(本当に良かった…)

個人的にはEOS R6との組み合わせるレンズとしてコスパ最強だと思っていて、17mmでボディ内手ブレ補正をつかい手持ち夜景撮影する際、シャッタースピードが0″6、や0″8、場合によっては1秒まで落とせるのでとても重宝します。(1秒は自分自身のコンディションにもよりますが…)

19mm f/4.0 0″8sec ISO 5000

人によってどこまで許容できるかはそれぞれだと思いますが、現像でなんとかなるレベルのノイズ量で手持ちで撮影できるメリットはものすごくあって、例えばこの日なんかは現地に着いてから家に三脚を忘れたことに気づいた日でした。(アホ過ぎる)

家に取りに帰ると一時間+高速代がかかるのでもうなんかいろいろと諦めちゃいそうなシチュエーションですが、EOS R6+EF17-40mmの組み合わせのおかげで余裕で手持ち撮影できました。

周りが一生懸命三脚ごそごそしてる中、手持ちでいろんな構図をササッと撮れるというのは中々優越感を覚える瞬間でしたね。笑

EF 70-200mm F2.8L USM

(なんかゴムリング白く映っちゃいまいたが、ちゃんときれいにしてますよ!)

所謂 “ナナニッパ” ISのついてるやつかと思いきや、ついてないバージョンです。

Lレンズの割に防滴性能はなく、強烈な光源に向けるとすぐゴーストが出てしまう癖の強いレンズですが、逆にそれを利用していろんなこともできるのでおもしろさがあります。

工場夜景に虹をかける

EOS R6と組み合わせた時の手ブレ補正の効きも申し分なく、70mmで0″4秒とかそれくらいまでいけるので、f/2.8の強みを活かした手持ち夜景スナップとかができるのでとても頼もしいです。(ただし重い。超重い。)

70mm f/2.8 0″4sec ISO 4000

EF 400mm F5.6L USM

EF 400mm F5.6L USM

これについては過去記事(クリックで記事へ)も参照していただきたいのですが、400mmが手持ちでIS使えるのは相当メリットです。

EF 400mm F5.6L USMで撮る郡上八幡城と雲海

これなんかは手持ちですが、f/10まで絞ってシャッタースピードは1/250秒で撮影してます。ヨンニッパやゴーヨンなんかと違って気軽に振り回せるので、EOS R6と組み合わせるために生まれてきたレンズなんじゃないかと思いましたね…(レンズの方が25年も先輩だけど)

約一年間、使ってみて。

なんだかんだで一年くらいが過ぎようとしています。僕のtwitterを見ていただければわかると思うのですが、この一年間毎日一枚ないし二枚はtwitter上にアップし続けてます。それくらい使い倒した人間の感想なので多少は信ぴょう性があると思うのですが、ずばり「選んで損なし」です。

強力な手ブレ補正、ディープラーニングを活用したAF、状況によっては12800までいける高感度耐性、3ダイヤルやマルチコントローラの使い勝手の良さ…どれをとっても今までのEOSシリーズを選ぶより満足度は高くなるはずです。

ただ、その代わりといってはなんですが、2020万画素というちょっと物足りない画素数が個人的には気になったかな…というところです。(1.6倍クロップすると770万画素という、ちょっと悲しすぎる数値に…)

また、これはEOS Rでも共通なのですがF22までの光束に対応しているので、例えばEF 400mm F5.6L USMにExtender EF 2x Ⅲを挟んで800mm のF11になったとしてもAFが効くというのがとても頼もしいです。(AF精度はR6の方が圧倒的に強いですが)

一年間EOS R6で写真を撮ってきて、このカメラじゃなきゃこの写真は撮れなかったな…というシーンもたくさんあり、フォトコンテストでの初受賞などいろんな経験をさせてくれたとてもいいカメラだと思います。

EOS R6とEOS R6 MarkⅡを比較してみる。

現時点(2022年11月15日)で情報も出揃ってますし、簡単に比較してみようかなと思います。

EOS R6 MarkⅡEOS R6
映像エンジンDIGIC XDIGIC X
有効画素数2420万画素2010万画素
DPRAW×
測距輝度範囲EV‒6.5~21EV‒6.5~20
AFシステムデュアルピクセルCMOS AF II+EOS iTR AF XデュアルピクセルCMOS AF II+EOS iTR AF X
AFスピード0.03秒(EOS R3と同等)0.05秒

被写体検出
人物: 顔 , 瞳 , 頭部 , 胴体
動物: 犬 , 猫 , 鳥 , 馬
乗り物:スポーツカー , バイク , 鉄道 , 飛行機
人物: 顔 , 瞳 , 頭部
動物: 犬 , 猫 , 鳥
乗り物:スポーツカー , バイク
連続撮影速度電子シャッター:最高約40コマ/秒電子シャッター:最高約20コマ/秒
撮影可能枚数580/760 枚
(なめらかさ優先/省電力優先)
360/510 枚
(なめらかさ優先/省電力優先)
RAWバーストモード×
ボディ内手振れ補正
EVF フレームレート119.88/59.94
(なめらかさ優先/省電力優先)
119.88/59.94
(なめらかさ優先/省電力優先)
メモリーカードダブル/UHS-Ⅱ対応ダブル/UHS-Ⅱ対応
Wi-Fi2.4GHz/5GHz2.4GHz
重量約588g(本体のみ)約598g(本体のみ)

まぁ、そりゃ、MarkⅡの方が進化してるよね…って話ですよね、笑

僕は動画撮らないので比較表には入れてませんが、30分で強制終了していたR6から進化して最高6時間まで撮影出来るそうです。

細かいところを見ていくと、撮影可能枚数が増えたのが地味に効いてきそうですが…ソコ意識する人は予備バッテリー持ちそうだなぁ。

電子シャッターで40コマ撮影は素直にすごい進化。ただ、EOS R6の時もそうだったんだけどRAW+JPGとかDLOとか適用してるとバッファが詰まっちゃってあっという間にBUSYになっちゃいそうだけど…その辺も進化してるのかな。(R6は一度BUSYになるとバッファ解放まで30~40秒くらい何もできない)

電子シャッターのローリングシャッター歪みについては改善か同等くらいだそうです。

RAWバーストモードっていうのが電子シャッターの最高撮影モードなんですが、ここに含まれるプリ撮影という機能はシャッターボタン半押し状態から全押しするまでの0.5秒間を記録できる機能みたいですね。NikonのZ9で搭載されて話題になった機能ですが、R3、R7に続きR6 MarkⅡにも搭載されましたね。

あと、AFの被写体検出が選択しなくても自動でおまかせにできるのはありがたいかもですね。細かいところがちょこちょこ改善されてる感じ。

R6とR6 MarkⅡ、どちらを選ぶか。

スペック重視で新しいもの好きなら間違いなくR6 MarkⅡを選んだ方が幸せになれると思いますが、アマチュアで適度に写真を楽しむ程度の人は値下がりするであろうR6を手にしたほうが幸せになれるような気がします。

ただ、中古市場もにぎわってR6が消えていく可能性が高いので…R6をお考えの方は割と早い段階で決めていかないと、いざ決心したときには在庫がないor大幅値上がりで旨みが薄い。なんてことになるかもしれません。(あくまで僕の想像のお話です)

最後に。

90Dの事から語り出してしまったのでずいぶん長くなってしまいまいたが、いかがでしたでしょうか?

もしこの記事がどこかの誰かの役に立ったなら、僕は大変うれしく思います。おわり。

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